どうも!
前川です!
今回は7大総合商社の一角かつ圧倒的ブランド力の三菱商事の本選考を紹介します。
1.商社業界・三菱商事について
2.本選考のステップ
1.商社業界・三菱商事について
ⅰ商社業界について
総合商社の業務は幅広く、簡単にはまとめることが出来ません。
ということで、2つの観点から考えていきましょう。
①トレーディング
基本的に、原料や商材の輸出入やサプライチェーンの構築など。
鉄鋼カンパニーや機械カンパニー、化学カンパニー、自動車カンパニーなど。
トレーディングは総合商社に与信機能があるからこそできる事業です。
中南米やアフリカ、アジアなどの掛け金が回収できるか分からない企業。
そうした企業とのやり取りを資金力のある商社がまとめて行うことで、
日本企業は安心して商材の輸出入を行えます。
重要なのはcommodityの価格変動ですね。
鉄鋼、原油、化学品などの価格変動には目を光らせる必要があります。
②事業投資
主に金と人を出すことで、投資を行っていきます。
例えば、エネルギー系の企業へ新規出資を行う。
例えば、サプライチェーンの上流から下流までを掌握するための投資。
鉱山や原油への権益投資。
主に各事業部とシナジー効果がある企業やプロジェクトへ投資を行います。
関連会社の数が多い総合商社ならではですね。
EquityであれDebtであれ、金融市場に目を配らせる必要はあります。
各国の短期・長期金利、中央銀行や当局の行動など。
正直、各商社を個別で見る必要があります。
日本で総合商社と言えば5大総合商社や7大総合商社と言われる企業群があります。
最後にこれらの企業を紹介しておきます。
5大総合商社
→・三菱商事:圧倒的エリートの雰囲気を感じました。
・伊藤忠:イケイケの企業、高学歴な体育会系
・三井物産:いい意味でぶっ飛んでいる人が多い、中途採用も多め
・住友商事:人当たりがいい社員の人が多かった、地味
・丸紅:ギャル紅、5大商社最下位の位置をよく思っていない
7大総合商社
→5大総合商社に加えて
・双日:頭よりも体、ゴリゴリな人が多い
・豊田通商:特殊、総合商社だが自動車部門がメイン
ⅱ三菱商事について
間違いなく高学歴層から大人気の総合商社です。
組織の三菱と言われ、チームワークが重視される風土です。
また、他社以上に自社の看板に誇りを持っている人が多い印象です。
逆に言えば、看板重視のエリート意識が高いとも言えます。
人によっては堅苦しく感じる様で、以前よりも人気は落ちている印象です。
周りでも、三井物産や伊藤忠の方が人気が高まっている状況でした。
更に、三菱グループの”三綱領”と言えば、有名な社訓ですね。
「所期奉公、処事公明、立業貿易」の3つです。
そんな三菱商事の特徴は、バランスがいいということでしょうか。
特に、生活産業事業では川上から川下までを抑えているため、非常に強いです。
2.本選考のステップ
三菱商事の本選考は非常に短くまとまってます!
そして面接の解禁は6/1からとなってます。
早期選考を行っている可能性もありますが、基本的には解禁日に合わせています。
面接自体も分かりやすいです。
一次面接:ネガティブチェック
二次面接:地頭チェック・論理的思考チェック
三次面接:商社、三菱商事に会っているかの性格チェック
これだけです。
そして最終面接までは結構通ります。
最終面接の倍率が例年エグイんです…ここは…
また、外コン(主に戦略系)や外銀(IBやMarket系)内定者は優遇があります。
6/1にいきなり最終面接に行ける可能性が高いです!
(ジョブ参加程度だと分かりません)
商社志望の方は、夏から動いて外資系から内定をもらっておく戦略もありです。
ⅰ説明会
ⅱES+Webテスト
ⅲOB訪問
ⅲ一次面接
ⅳ二次面接
ⅴ最終面接
ⅰ説明会
学内説明会と企業説明会に参加しました。
いたって普通の説明会・座談会です。
ⅱES+Webテスト
ESの設問:
①これまでの学生生活の中で挙げた実績や経験を教えてください。学業、部活動、サークル、趣味、ボランティア、インターンなど何でも結構です。
実績・経験×4(各50字以内)
②あなたが他者を巻き込んで、共通の目的に向かって取り組んだ経験について、あなた自身が果たした役割や取り組みの成果も含め、具体的に記してください。(設問①で回答した経験の中から説明してください)。(400字以内)
③あなたがこれまでに経験した困難や挫折について、それをどのように乗り越え、乗り越えたことでどのように成長したか、具体的に記してください。(設問①で回答した経験の中から説明してください)。(400字以内)
④自由筆記(あなたが社会で成し遂げたい夢や、手掛けてみたいビジネス、描きたいキャリアプラン等)(250字以内)
⑤あなたらしさが最も表れている写真(できるだけあなた自身が写っているもの)を2枚添付し、それぞれのエピソードを説明して下さい。
写真×2とそれぞれの紹介文(各100字以内)
Webテストはテストセンター型のでSPIです!
締切から1週間ほどで結果がメールできます。
ⅲOB訪問
場所 :カフェ
時期 :3月中旬~4月下旬
時間 :各45分程度
社員 :1人×3
質問 :基本的にこちらからの逆質問
聞かれたことは
「自己紹介」
「学生時代に力を入れたこと」
「何故三菱商事に惹かれているのか」
雰囲気:基本的には選考に関係ないと思っています。
めちゃくちゃ優秀かめちゃくちゃ無能と思われない限りは…
基本、昼食を取りながらか、夕食を取りながらになります。
最低限の食事マナーを守りつつ、どんどん質問しましょう。
また、自分のことについても話しておきましょう。
質問されるだけのOB訪問は、相手からしたら退屈でたまらないので…
ⅳ一次面接
場所 :本社
時期 :6/1
時間 :30分程度
面接官:2人
学生 :1人
質問 :「自己紹介」
「学生時代に何か力を入れたこと」
「他に力を入れたこと」
「チームでの役割」
「志望動機」
連絡 :当日に電話
雰囲気:ネガティブチェックです。
おそらく通過率は高めでしょう。
面接自体も非常に和やかで、笑いも起きます。
ⅴ二次面接
場所 :本社
時期 :6/2
時間 :1時間程度(小論文25分→筆記試験5分→ケース面接30分)
面接官:2人
学生 :1人
質問 :小論文のテーマ
「三綱領にある「所期奉公」の精神に基づいて、現在の社会が抱える問題と企業の取るべき対応について」
筆記試験
SPIの推論や組み合わせ問題に似た問題
ケース面接
「Xで新規事業を3つ創出し、利益計算まで行え」
→Xは人による、また経営改善系のテーマの可能性もあり
3分準備の時間が与えられ、3分で発表
その後はガンガン穴を付かれていく
他に聞かれたこと
「自己紹介と自己PR」
「学生時代に力を入れたこと」
連絡 :当日に電話
雰囲気:小論文と筆記試験がどれくらい重視されるかはわかりませんが…
小論文
・例年、三綱領に関する質問が出る。
・8割くらいは埋めるのが吉。
・論理構成さえしっかりしていれば大丈夫なはず。
筆記試験
・間違えると即落ちるレベルの問題もある(簡単すぎて)
・難易度は高くないので基本全問正解を目指す。
ケース面接
・あくまで面接官たちとの対話であることに注意。
正解も何もないので、最初は雑な回答でもOK。
ただ対話を通じて、最終的には質のいいアウトプットにすること。
・利益計算はほぼほぼフェルミ推定。
練習しといて損なし。
・ユニークなアイデアよりも、論理的裏付けのされたアイデアを。
ⅵ最終面接
場所 :本社
時期 :6/3
時間 :1時間程度(面接40分→待機→人事面談10分)
面接官:2人→人事面談も2人
学生 :1人
質問 :最終面接
「学業について」
→「事業化できそうか?できるとしたら何?」
「留学先の大学をPRしてみて」
「学生時代に3番目に力を入れたこと」
「入社したら取り組みたいこと」
→「商社である必要は?」
「他の事業部になっても大丈夫か?」
「勤務地にこだわりはないか」
→「英語でのコミュニケーションも大丈夫か?」
「最後に何か言い残したことは?」
人事面談
「最終面接はどうだったか?」
「今の内定先はどこか、その中での三菱商事の志望順位」
「志望するカンパニーはあるか?」
「最後に言い残したことは?」
連絡 :当日~1週間後に電話orメール
雰囲気:最終面接
・かなり厳かでした。
というのも、社員の方が部長クラスで迫力があります。
ビビらずに、堂々と。
・突飛な質問も来ますが、落ち着いて対応しましょう。
・志望度も大切です。
なぜ商社なのか、なぜ三菱なのか。
人事面談
・かなり和やかです。
・しかし選考に関わってくるのは確実なので、気を抜かない様に。
・最後の志望度アピール場になります。
自分自身に内定が出たかは内緒です笑
ということで、以上が三菱商事の本選考になります。
ではでは。