どうも!
前川です!
今回は硝子業界の世界・国内No1企業であるAGC(旭硝子)の本選考を紹介します。
1.硝子業界・AGC(旭硝子)について
2.本選考のステップ
1.硝子業界・AGC(旭硝子)について
ⅰまずは硝子業界について
全体的に厳しくも、可能性がまだある業界です。
まず厳しさから。
中国系企業や他開発途上国の企業の参入により、価格破壊が起こっています。
特に、建材用ガラスが顕著な例です。
薄利多売構造になってしまっているので、ここでは稼げなさそうですね。
またスマホ用のディスプレイも厳しいです。
米国系企業などが強すぎて、切り崩せない現状です。
ここでもシェア争いで利益は出なさそうですね。
ではどこに可能性があるのか。
答えはスマートガラスなどの機能性ガラスです。
例えば自動車用。
EV化や自動運転が普及すれば、より情報集約型のディスプレイやタッチパネルが増えるはずです。
ともすれば、スマートガラスやタッチパネル需要が大幅に見込めるはずです。
ということで、従来の市場では厳しいものの、新市場ではまだまだ将来性有です!
ⅱAGC(旭硝子)について
硝子業界において日本No1かつ世界No1企業、それがAGC(旭硝子)です。
少数精鋭を標榜し、高い平均年収(900万~1000万)を誇る企業です。
地味に三菱財閥ですよ!
建材用ガラスでの価格破壊、スマホ用ディスプレイでの失策で苦しんでいました。
そこで、現在は2つの方法で戦っています。
①機能性ガラスに全力投球
価格の低い市場では戦わず、高価格帯で戦うことを選びました。
例えば、オフィスビルや商業ビル用のスマートガラス。
日照時間に応じて明るさを変えることで、快適な室内温度を保ちます。
これにより、エアコンの使用を抑え、二酸化炭素排出量の抑制にも貢献。
このような高機能ガラスにシフトすることで、利益獲得を目指します。
②基礎化学品への進出
主に東南アジアにプラントを建設し、基礎化学品の製造・販売を始めました。
つまりガラス専業メーカーから総合化学メーカーへのシフトを始めたのです。
ポートフォリオ戦略的には正しいかもしれませんが…
基礎化学品はコストが鍵です。
いかにコストを抑えれるかで利益が変わり、シェアも変わります。
そして面白いことに、そのコストは立地とシェアに依存します。
立地、つまり人件費や環境税などが安い地域で製造するということ。
シェア。つまり規模の経済ということ。
住友化学の様に中東で世界シェアNo1の基礎化学品を作るのがベストです。
新規参入が将来的に上手くいくようには思えません。
なぜなら規模の経済が期待できないからです。
将来性は無きにしも非ずといった感じでしょうか?
ただ働かれている社員の方は非常に優秀で、ビビります。
2.本選考のステップ
AGC(旭硝子)の本選考は倍率が高いです。
それもそのはず。
採用予定は事務系で20名。
少数精鋭が売りの企業です。
ちなみにここは最終面接の倍率がかなり高いらしく、油断できなさそうです。
ⅰ説明会
ⅱES+Webテスト
ⅲJob Matching
ⅳ社員訪問
ⅴ1次面接
ⅵ2次面接
ⅶ最終面接
ⅰ説明会
何の変哲もない説明会です。
学内説明会だけ参加しました。
ⅱES+Webテスト
ESの設問:
学生時代に頑張ったことについて
テーマと概要 (100字以下)
上記活動の目標(100字以下)
上記活動の内容(300字以下)
上記活動の結果(200字以下)
ガクチカを深く聞いてくるタイプのESです。
多分ESの質よりかは学歴を見ている気がします。
周りを見ているとそんな印象を受けました。
実際、内定者も旧帝一+早慶クラスがメイン層ですからね。
Webテストは自宅受験型のTG-Webです。
通過してると締切から1週間以内にJob Matchingのお知らせが来ます。
ⅲJob Matching
場所 :貸会議室
時期 :4月
時間 :2時間
面接官:1人、座談会でもう4人程
学生 :4~6人グループ×4~5
連絡 :数日後にメール
雰囲気:前半は座談会を行います。
事務系として働かれている方のお話をグループ単位で聞きます。
その後、グループワークです。
時流を読んで研究などへの投資を行うゲームを行います。
結構ルールが複雑なのに、ルールの説明が短いです。
いかに短時間かつゲーム中にルールを理解できるかが鍵です。
地頭の良さが要求されます。
ゲーム自体は負けても大丈夫です。
負けたのに通過しましたから笑
ⅳ社員訪問
大学OBの方からお話を伺いました。
素材メーカーだからこそのおもしろみやメーカーの営業の楽しさを聞きました。
ご飯をおごってくれたのはうれしかった(小並感)
ⅴ1次面接
場所 :本社or支社
時期 :4月中旬~下旬
時間 :1時間
面接官:1人
学生 :1人
質問 :「就職活動の状況」
「学生時代に力を入れたこと」
「就職活動の軸」
連絡 :3日後くらいに電話で
雰囲気:オーソドックスな雰囲気でした。
ただ深堀は多いですし、面接官も頭キレキレなので辛いです。
ですが、論理的であればしっかりと納得してくれます。
また、通過後の電話ではFBをくれたりします。
面接のFBがもらえるのは貴重な機会なのでしっかり活かしましょう。
ⅵ2次面接
場所 :本社or支社
時期 :4月下旬
時間 :1時間
面接官:1人
学生 :1人
質問 :「素材メーカーの志望動機」
「就活の軸」
「学生時代に力を入れたこと」
「就活の状況」
連絡 :当日に電話
雰囲気:非常に厳しい面接でした。
圧迫というわけではなく、論理的に詰められる感じ。
またこの面接ではAGCへの志望動機は問われず、なぜ素材メーカー?
と問われます。
そしてその答えと就活の軸との一致性を詰められます。
ここでしっかりと答えられないとおそらく落ちます。
概して自己分析の大切さを知る面接でした。
AGCが第一志望の学生は入念に自己分析を行うことをおすすめします。
自分はここで辞退しました!
少数精鋭からくる業務量の多さや硝子業界への興味度合を鑑みて辞退しました。
この後のステップは内定した友人から聞いたものですが、
ⅶ最終面接
場所 :本社
時期 :5月上旬~中旬
時間 :1時間
面接官:4人
学生 :1人
質問 :「志望動機」
「就活の軸」
「学生時代に力を入れたことは」
「強みと弱み、それぞれに関連したエピソード」
「目指す社会人像」
「どうやって周りを巻き込んでいくのか」
連絡 :当日に電話
雰囲気:全く入社意思確認の面接ではないそうで、普通に落ちるそうです。
いやぁおそろしい。
考える暇もないくらいに4人のお偉いさんから質問が飛んでくるそうで。
ここで自己分析の結果とAGCとの一致性が大切なんだと思います。
ということで、以上がAGCの本選考になります。
入念な自己分析と圧倒的論理性、その場での対応力が大切です。
少数精鋭かつ高収入をあなたも目指してみては?
ではでは。