どうも!
前川です!
今回はソニーの本選考を紹介します。
ソニーは職種別採用を行っています。
ここでは、セールス&マーケティングの本選考を紹介します!
1.電機業界・ソニーについて
2.本選考のステップ
1.電機業界・ソニーについて
ⅰ電機業界について
総合電機メーカーは簡単に括ることが出来ない業界です。
例えば、日立製作所や三菱電機の様に総合電機ですが、重電よりもあります。
ソニーやパナソニックの様にBtoCを続けている企業もあります。
そんなパナソニックはEVなどに供給するリチウムバッテリーも扱っています。
NECの様に防衛や宇宙にも事業を拡げている企業もあります。
ということで、非常にざっくりとマクロ的な事象の把握の仕方を説明します。
①為替の影響
輸出入に影響を与える要素です。
これは時期によって変動するので何とも言えないですが…
注目すべきはFRBとBoJの利上げが行われるのかどうか。
(場合によってはECBの利上げ動向)
インフレーションレートが上がっているのか下がっているのか。
場合によっては、デフレなのかどうか。
このあたりに焦点を当てるのは重要です。
②原料価格・原油価格
物を作って売るのが、総合電機メーカーです。
つくるのにかかるコストは非常に重要です。
地政学リスクを鑑みて、判断しましょう!
(例えば、バナジウムは南米やアフリカ原産)
原料の価格は、Bloombergなどのサイトでチェックできます。
(鉄やニッケル、commonsなどがチェックできます)
また原油価格も重要です。
これは輸出入の両方に影響を与えます。
原油価格の動向を知るには、WTIと北海ブレンドという2つの指標が有効です。
これは原油を現資産とするデリバティブ(中でも先物)になります。
他にもバルチック指数なども参考にできます。
ニュースとしては、米国の生産量、OPECの生産量、ロシアの生産量。
このあたりが増えているのか、減っているのかに注目しましょう。
この辺りはどのメーカーにも影響を与える項目です。
そしてこれらの影響で赤字になっているメーカーは、回復見込みがあります。
逆説的に、これら以外の理由で赤字になっているメーカーは事業に問題を抱えていると判断できます。
ⅱソニーについて
BtoCに注力をしているメーカー。
非常に外資系的な風土で、ウェットというよりドライな人間関係。
職種を伴ったジョブローテーションは希望しない限りありません。
スペシャリストを目指していけます。
また社員に占める海外勤務比率が高いです。
給与もメーカー全体で見れば高い方です。
いくつかの事業についてみていきます。
①CMOSセンサー等の半導体
現在の稼ぎ頭の一つ。
世界シェア1位を誇ります。
この事業に対する投資額もかなりのものです。
現状、需要は上がっていくと考えられるので、安泰。
②PSを含むネットワーク事業
PS4が好調。
3rd partyによるソフトの売り上げも好調で、ロイヤルティも稼げています。
またPS+という有料のネットワークサービスも好調。
これだけで相当稼げています。
ただゲーム事業はギャンブル性もあるので悪しからず。
③金融業
保険と銀行。
ここで大半の収益を上げています。
これがソニーがメーカーではなく金融業といわれる所以です。
ただこの分野で安定した収益を上げ、モノづくりに還元する。
これは正しい姿にも見えます。
④映画・音楽
現在、好調な事業の1つです。
ただこちらもギャンブル性あり。
他にも、to C向けの製品を多数扱っています。(TV, audio, smartphone...etc)
ソニーは他の総合電機メーカーと違い、生活に不可欠な製品は扱っていません。
これが強みでもあり、弱みでもあります。
他の総合電機メーカーよりも安定した収益源が少なくなります。
その分、ヒット商品というのも出やすいです。
以上がソニーの紹介になります。
2.本選考のステップ
ソニーは基本的に職種別採用です。
そして入社後も職種変更を伴うジョブローテーションはありません。
(希望しない限りは、FA制度などはあり)
さらには、英語面接まで用意されています。
ここから分かるように、どちらかというと外資メーカーのような選考になります。
また、ここではインターンルートを紹介していきます。
ソニーはインターンから採用することで有名です。
確か6~7割はインターン参加学生と聞きました。
ⅰES+Webテスト
ⅱJob Matching
ⅲJob Matching
ⅳ最終面接
ⅰES+Webテスト
ESの設問:
①選んだコースで、あなたがソニーで取り組みたい内容について記述してください。(300字)
②興味/関心のあるカテゴリー
→選択した領域・カテゴリーで最近注目しているプロダクト・サービスとその理由を記述してください。(200字)
③卒業/修士論文や、学科/専攻の授業の中で、最も力を入れて学んでいるテーマの概要を記述してください。(500字)
④あなたが何かを解き明かした・成し遂げた・作り上げた、いずれかの経験について、あなた自身のアプローチや工夫と役割、最終的な成果(物)がわかるように記述してください。(500字)
⑤セールス&マーケティングコースが第1希望の方については、経験を2つ記述してください。(800字)
Webテストは1回目は自宅受験型のTG-Web。
2回目は性格診断のみ。
インターンルートの特徴ですが、通過は確定です。
電話で何日にJob Matchingを行うと最初から伝えられます。
その日までにやっといてと言われるだけです。
ⅱJob Matching
場所 :品川本社
時期 :5月上旬
時間 :30分程度
面接官:1人
学生 :1人
質問 :「自己紹介」
「学生時代に力を入れたこと」
「それ以外に力を入れたこと」
「入社したらやってみたいこと」
「セールス&マーケティングを志望するにあたり、取り組んでいること」
→「どう役に立つのか」
連絡 :3日~1週間以内に電話
雰囲気:非常に和やかでした。
純粋に、どんな学生なのかを探るような面接だったと思います。
他企業と違い、外資系の様に職種別採用です。
職種の志望理由もしっかりと考えておきましょう。
ⅲJob Matching
場所 :大崎本社
時期 :5月中旬
時間 :40分程度(最初にアンケートの記入有)
面接官:1人
学生 :1人
質問 :「就活の状況」
「自己紹介」
「学生時代に力を入れたこと」
「なぜメーカー?なぜ電機?なぜソニー?」
「他の企業ではどんなキャリアパスを志望しているのか」
「趣味は?」
「What is the most difficult experience ever in your life and how did you get over it?」
「全国転勤についての抵抗は?」
連絡 :3日~1週間以内に電話
雰囲気:少し深堀が厳しくなってきますが、まだ和やかです。
面接前にアンケートの記入があります。
「最近自身が経験した感動体験は?」のようなものでした。
さらに英語による面接もあります。
どんな質問が来るかは分からないので、英語を話せる様にしましょう笑
過去の傾向としては
「学生時代に力を入れたこと」「強み・弱み」「苦労した経験」
あたりは英語で聞かれる可能性があります。
コツはゆっくり話すことと、ビジネス英語を意識することです。
you knowやF-word、As*holeなどは禁止です笑
Abbreviationも避けた方が無難です。
gonnaやwanna、gottaなども避けましょう。
また英語にも敬語表現はあるので気を付けましょう。
例えば、Passive voice(受身形)やcouldなどはその代表例ですね。
ⅳ最終面接
場所 :品川本社
時期 :5月下旬
時間 :1時間
面接官:2人
学生 :1人
質問 :「自己紹介」
「学生時代に力を入れたこと」
「志望動機」
→「職種の志望動機」
「入社したら取り組みたいこと」
「就活の状況」
雰囲気:少し厳しい感じです。
また本当にソニーに来るのかも気にされます。
そして職種もこれでいいのか問われます。
ジョブローテーションがないソニーならではですね。
しっかりとアピールしていきましょう!
自分自身に内定が出たかは内緒です笑
ということで、以上がソニーの本選考になります。
職種別採用かつ英語面接ありと、まるで外資系のような企業。
その分、海外勤務の可能性の圧倒的高さ、メーカーの中では高い給与、個人主義。
勤務地の良さなど、働きやすくキャリアを積める環境だと思います!
ではでは。