前川さんの全力で生きる日々

どうも、前川です!2019卒の大学生で、「就活のこと」「趣味のこと」「大学のこと」などなど雑多に記していきます!

【本選考】【金融】日本政策投資銀行-総合職-

どうも!
前川です!

今回は日本政策投資銀行の本選考を紹介します。

1.政府系金融・日本政策投資銀行について
2.本選考のステップ

1.政府系金融・日本政策投資銀行について
 ⅰ政府系金融について
  近年槍玉にあげられることも多い業界です。
  大きく分けると、3つに分けられるのかなと思います。
  中央銀行
   言わずもがな、各国に存在する機関です。
   日本ではもちろん日本銀行(BOJ)。
   主な目的としては、物価の調整になります。
   よく経済成長を目指していると勘違いされますが、それは目的ではありません。
   経済成長を目的に掲げる中央銀行FRBくらいじゃないかな?
   ECBやBOJは物価の調整を目的とし、手段として国債ETFの売買を行います。
   他にも新規貨幣発行や、貸出金利の調整なども。
   イールドカーブコントロールに命を懸けてます笑
   他の業務としては、経済調査(日銀短観)金融機関の監視・統制なども。
   国家にとって不可欠な金融機関です。
  ②マーケットインフラ系
   JPXなどにあたります。
   株式市場や債券市場などの金融市場の運営が仕事になります。
   新規のデリバティブに認可を出したり、新たな金融市場を創ったり。
   他にもIPO(株式公開)の認可を出したりもします。
   まさに金融市場の健全な運営を目的としています。
   この機関がなければ、日本の金融市場は崩壊します
   他の業務として、海外マーケティング(外貨の調達)新プログラムの開発など。
   注文から執行までのタイムラグを減らすことに命を懸けてます笑
  ③それ以外
   他の政府系金融機関です。
   それぞれ民間とは違うマインドをもって、専門分野に特化しています。
   日本政策投資銀行(DBJ):民間では取れない案件に対して、出資・投資を行う。
               主に大企業や大規模インフラ案件に特化。
               仕組債やM&Aアドバイザリー等も行う。
   日本政策金融公庫(JFC) :DBJの中小企業特化型バージョン。
   国際協力銀行(JBIC)       :主に国内企業の海外展開への出資・投資に特化。
                    インフラ輸出に伴うプロジェクトファイナンスに強み。
   農林中央金庫(NCB)      :第一次産業向けに特化した金融機関。
                     JAが集めたお金を、運用・保守する存在。
                    第一産業向けの出資や投資。
                    国内最大規模の機関投資家で、NYで暴れている。
   商工中央金庫(SCB)       :NCBの商業特化型。
                     JFCと分野が被っているので、影が薄い。
                    金融提案力もそこまで高くない。
                    不正融資していたことは記憶に新しい。     
 日本政策投資銀行(DBJ)について
  主に大企業向けに高度な金融スキームを提供している政府系金融機関です。
  提供サービスとしては
  ①融資:通常の銀行業務です。
      ただDBJは個人の口座を持ってはいないので、基本的には
      社債を発行→  資金調達→  融資の流れになります。
  ②投資株式やストラクチャードファイナンスになります。
      PEなどもここに当たります。
      メザニンファイナンス(債権と株式の間みたいなもの)
      プロジェクトファイナンスなどもここに該当します。
  M&Aアドバイザリー:大企業に対して、M&Aの主幹事などを務めます。
              投資銀行部門です。
  DBJの特徴としては、民間にはできない部分を補うということです。
  4つのDNAと呼ばれる、
  ①長期性:短期的な投融資を中心とする民間とは違い、長期的な資金提供をする
  ②信頼性:不況の時に簡単に貸しはがしをせず、しっかりサポートを行う
  ③中立性財閥やグループなどのしがらみに囚われず、真に国益を考える
  ④パブリックマインド:常に国益を考える
  これらの精神を大切にすることで、民間の金融機関とは差別化を行ってます。
  高学歴層からの人気が高く、近年は日本銀行よりも人気です。
  倍率は高いことが予想されるので、気を付けていきましょう。

2.本選考のステップ
 日本政策投資銀行の本選考はまぁまぁ長いです。
 また倍率も高いです。
 そして学歴もそれなりに重視されている印象です。
 旧帝一工・早慶クラスがほとんどです。

 ⅰ説明会
 ⅱES+Webテスト
 ⅲ1次面接
 ⅳ2次面接
 ⅴ3次面接
 ⅵ4次面接
 ⅶ最終面接

 ⅰ説明会
  何の変哲もない説明会です。
  大学のと個別説明会に参加しました。

 ⅱES+Webテスト
  ESの設問:
  ①研究テーマの概要(200文字以内)
  ② あなたが考える日本の課題や問題について触れつつ、日本政策投資銀行で何を実現したいか、教えてください。(450文字以内)
  ③あなたがこれまでの人生において、特に力を入れたことや困難と感じた出来事を3つ挙げてください(各50字以内)×3
  ④上記で挙げた3つの出来事のうち1つを選び、その時自らがどのように考え行動したかを述べてください。(450字以内)

  Webテストは自宅受験型の性格検査だったと記憶してます。

 ⅲ1次面接
  場所 :本店or支店
  時期 :4月下旬
  時間 :1時間程度
  面接官:1人
  学生 :1人
  質問 :「自己紹介」
      「自己PR」
      「DBJで成し遂げたいこと」
      「学生時代に力を入れたこと」
      「大学での研究内容」
      「今の日本経済について」
      「DBJの志望度」
  連絡 :数日後に電話
  雰囲気:雰囲気はとっても和やかでした。
      現場の若手行員との面接になります。
      和やかですが、おそろしく突っ込まれるので注意です。

 ⅳ2次面接
  場所 :本店or支店
  時期 :5月上旬
  時間 :1時間程度
  面接官:1人
  学生 :1人
  質問 :「就職活動の状況」
      「志望動機」
      「自己PR」
      「学生時代に力を入れたこと」
      「卒論のテーマ」
      「就活の軸となぜそれが軸か」
      「志望度」
  連絡 :数日後に電話
  雰囲気:1次面接と雰囲気は変わりません。
      ただ、年次が上がるので緊張感は増します。
      質問内容もまだオーソドックスなので、心配せずに行きましょう!

 ⅴ3次面接
  場所 :本店or支店
  時期 :5月中旬
  時間 :1時間
  面接官:1人
  学生 :1人
  質問 :「自己紹介」
      「自己PR」
      「志望動機」
      「DBJで成し遂げたいこと」
      「学生時代に力を入れたこと」
      「気になる経済ニュース」

  連絡 :数日後に電話
  雰囲気2次面接よりも年次が上がります。
      そのせいか緊張感も増しますが、基本的には和やかです。
      志望動機は重要かと思います。
      なぜ金融?なぜ民間ではなく政府系?なぜDBJ
      それぞれに対して明確な答えを考えておきましょう。
 ⅵ4次面接
  場所 :本店or支店
  時期 :5月下旬
  時間 :1時間
  面接官:1人
  学生 :1人
  質問 :「就職活動の状況」
      「就職活動の軸」
      「学生時代に力を入れたこと」
      「幼少期はどんな子供?」
      「小学生時代はどんな子供だったか?」
      「中学生時代は?」
      「高校生時代は?」
  連絡 :数日後に電話
  雰囲気:自己分析の深さを問われます。
      幼少期から現在までに一貫性はあるのかどうか。
      またそれらと就職活動の軸は繋がっているのか。
      かなり深く、かつ執拗なまでに掘られるので対策必須です。
      また周りで落ちている学生も多いので、鬼門だと思います。
 ⅶ最終面接
  場所 :本店
  時期 :5月下旬
  時間 :45分程度
  面接官:3人
  学生 :1人
  質問 :「小論文の回答について」
       →事前に日本経済の問題点と解決策についての小論文あり
      「志望動機」
      「学生時代に力を入れたこと」
      「学生時代の研究内容」
      「DBJで成し遂げたいこと」
  連絡 :当日か翌日に電話or2週間以内にメール
  雰囲気:先に言っておきますと、圧迫面接です。
      めちゃくちゃ反応が薄いかつ否定のオンパレードです。
      そこでめげずにしっかりとやっていくことが大切です。
      また自分なりに日本経済に対する課題を感じているかも重要です。
      政府系金融機関ですからね。
      そして、勉強についても深く聞かれます。
      生半可な答えでは満足されません。
      非常にアカデミックな部分まで聞かれます。
      概して、厳しい面接でした。

  内定が出たかは内緒です笑

ということで、以上が日本政策投資銀行の本選考になります。
圧倒的な使命感はあるものの、激務っぽいのは否めません。
政府系ではJBICと同じかそれ以上に激務だと思います。

ではでは。